初のフルアルバムのレコーディング。
初々しく、凛として何にも染まらない、
真っ白で清爽なこの音楽は
コウジロウ曰く
「未だに最もボクの心身に呼応しているアルバム」。
数年後、薄汚い大人のせこい金銭欲の餌食となり、
表向きには廃盤になってしまう
通称「トマトアルバム」。
そんな悲しい未来も知らず3人は
希望に燃えて作業に没頭しました。
今もこのアルバムと
次回作「メルヘン殺伐」が1枚売れるたびに
レコード発売に全く関与していない人物に
不当な金が流れ込んでいる。
3人がその事実を知るのは
ずいぶんと月日が流れた後のことでした。
でも音楽は人々の心に残る。
このアルバムは3人の心に
かけがえのない宝物を残したのです。
付け加えるなら
それは決して金に換えられるものなどではない。